ステンレスの高さ調整可能な戸車を、レトロな引き戸に組み込む。
鎌倉隠れ家の玄関は引き戸。
しかも、
隙間が出やすかったりと、性能的にはいまいちですが、
表側は、真ん中に縦一本の桟。
裏側は表の半分のピッチでタテ桟が組まれている。
取り外した引き戸の戸車を見るとひどい状態。
木部にも亀裂が入るボロボロ状態。
表面はガムテープ攻撃。
徹底的に綺麗にしていく。
ヘラとテープ剥がしを併用して粘着テープを剥がす。
戸車も外す。
イイ感じに朽ち果てている。。。。
割れ部分にはボンドを入れてクランプ固定。
この玄関引き戸、雨もかかるであろうことから、高さ調整可能なステンレスの戸車を調達。
高さ調整で傾きをコントロールし、閉めた時の隙間をゼロに。
既存の穴の大きさでは入らないことから、ノミで加工。
ミニルーターも併用して、丁寧に加工。
加工完了!
綺麗に納まった!
さて、この引き戸の細部を見てみる。
タテ桟と横桟の重なり。縦桟が突き出る構造。
硝子は、すりガラスと透明ガラスの組み合わせ。
ホゾは一列使用(もっと高級なのだと、細いホゾを2列に分けて入れていることもある。)
戸の下側の材の2本のホゾ。
非常にシンプルな構造だが、日本家屋の建具には、つい、見とれてしまう美しさが宿る。
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