鎌倉の古民家は、昭和19年築という事もあり、北側面の土台は壊滅的。
部分的に、土台入れ替え工事を行ってきています。
今回はこちらの元キッチンだった部屋。
勝手口付近の土台が壊滅的に腐食しているため、土台を入れ替えるのと同時に、勝手口のタタキを無くして全面床張り仕上げに。そして、土台を勝手口下にも通してL字型に接続する作戦。
こんな難しい工事、昔だったら絶対できなかったのではあるが、ここ何年か師匠の大工さんと一緒に現場で作業してきた経験から、一人でも出来そうなレベルにまで成長しました。
作戦(下の写真で、、)
- 勝手口左右の柱は、もともと下のコンクリートまで達していたが、勝手口を上にずらし、土台を勝手口下側にもL字に廻し、その土台上にこの柱も載せる。
- 左側の土台は完全にダメ。木が活きている部分でカットしてズレないような継ぎ手&金物で収める。
- よく見ると、勝手口左の柱は細い材で継ぎ足しているが、一旦取り外し、上部の木が生きている個所で金輪継ぎで継ぎなおす。その際、外部でジャッキ等で上部梁を支えて保持しておく。
- 土台を入れる際、既存基礎が干渉する為、一旦ハツって取り払い、土台を入れた後、鉄筋を組んでから型枠組んでコンクリートを流し込む。
- 基礎が完成したらヒノキのクサビでレベルを調整し、柱下に無収縮モルタル(通称パッド)を押し込む。
こんな感じで作業工程をイメージ!
先ず、勝手口右手の柱をカットする前に、レベルを出しておく。
くさびを打ち込んで、レベルを合わせる。今回は7mmUPして固定。
そして柱のカット。土台上端レベルで柱をカット。
土台のホゾは残しておく。
次に、土台カット。
切り欠きを入れて引っこ抜けないような継ぎ手を作り、組んだ後上下にボルト貫通させて固定する作戦。
次に新しい土台を加工します。
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