この障子たちは、昭和40年代のもの。
古いがゆえに、障子桟はボロボロ、そして、割れ、開き多数。
もちろん、障子枠は ぐらぐら状態。
これを蘇らせるのがリノベ魂!
ボンド注入
まずは、ボンドを注入!
Titebond はアメリカのボンド
その中でも、TitebondⅢ はウォータープルーフ仕様。
水っぽいのに、強靭な接着力。さらに、1時間程度で初期接着は完了する。
とっても使いやすいお気に入りのボンド。
クランプ固定
ボンド注入後は、圧着。
いろいろなクランプを多用!
Ponyクランプは超便利。鉄管にねじ込んで挟み込むクランプで、長さ違いの鉄管を購入すればいろいろな幅での固定に使い回しが利く。今回も、障子をまたいで固定。
Fクランプは、強固定力で割れの補修には最適。
クランプ固定により、障子枠を補修し終えた。
障子紙を張る
今回、障子は、なんと!水周りに近い場所に使用。
普通はあり得ない使用場所。
その為、防水仕様必須!
防水仕様の障子紙には、ワーロン紙、プラスチック障子などがある。
ワーロン紙が意外にもコスト高。
プラスチック障子が量産品なので安い。
ということで、今回は、プラスチック障子紙を両面テープで固定する方法を取る。
そして、完成。(微妙なシワはそのうち馴染むだろう。。。)
日本元来の建具を大切にすることとは
現在のリフォームにおいては、障子、襖は簡単に廃棄されてしまう。
既製品の「扉」や「戸」。工業製品で高品質。
各社、各メーカーはより新しいデザインの製品を作り、それらを売ろうとする。
オシャレなイメージを持たせるために、デザイン広告を投入する。
工事業者もクレームを恐れ、その流れに乗る。
ターゲットは、日本家屋にある本来の建具、「障子」と「襖」。
一方、「障子」と「襖」を取り扱うのは表具師。
表具師は今どきの流れとは一線を引き、技術を磨く。
その技術は、主として寺社仏閣などに注ぎ込まれる。
古い障子、古い襖が見事に再生され、新品以上の輝きを生み出す。
紙を張る技術、継ぎ目までもデザインに組み込み、工場では決して生み出せない表具の顔を作り出す。
そこには、伝統に裏図けられた確かな技術が注ぎ込まれ、真の日本の魂がある。
そして、そこには、一切の宣伝、広告は無い。あるのは信頼のみ。
これからの時代、売りたい人たちに踊らされず、確かな目を手に入れよう。
それが一巡してカッコよさになる。
今こそ、障子を張り替えようではないか。
今こそ、襖を張り替えようではないか。
襖、障子はカッコいい。
「障子」こそは日本の家屋の繊細美の象徴である。
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