昭和レトロは真壁の良さを生かすことで生み出せる。そして、日本古来の建具が空間を引き立てる。

帝都戸建て

ここ数日間を費やした、作業場での補修を終え、元の巣に戻った建具達。

元の場所に納まると、空間が引き締まる。

 

障子はキッチン前面と掃き出し部に納まる。

キッチン前という事もあり、防水仕様のプラスチック障子紙をセットしている。

 

そして、二階には襖や戸が納まる。

青を基調にしたデザインで組んでいる。

 

 

真壁と大壁と昭和レトロ

昭和レトロを引き出すためには真壁は最適。

真壁は、日本古来の造りで、レトロ感を感じる。

 

真壁は柱や長押を出して、その内側に壁を造る。大壁は、柱をボードで覆い壁を造る。

真壁の造作が手間がかかるが、大壁の造作は簡単。

多くのリフォーム業者は、真壁を潰して、大壁に逃げる。

 

真壁は、柱などの構造軸が出ていることで直線的な美しさがでる。

さらに、そこには「木のぬくもり」がある。

柱も壁も呼吸する。自然に寄り添う日本的な造り。

 

そして、真壁の空間に、日本古来の建具である、障子、襖が納まることで、構造軸に色彩の変化を与える。

床を畳からフローリングに変えて、天井を抜いていくと、和洋折衷美となる。

 

昭和レトロのリノベでは、是非とも可能な限り真壁を残してほしい。

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