あけましておめでとうございます

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遅ればせながら2022年あけましておめでとうございます。

昨年は新型コロナの影響を受けに受けまくった一年で、不動産賃貸業にも大きな変化の波がジワリジワリと訪れました。

各データを分析すると、都心部の不動産から郊外の不動産へと人の波はシフトし、

都心部の「商業的に便利」な家

から、

郊外の「環境的に快適」な家

へのシフトが起こり、都心部の単身世帯向け物件の空室率が上昇。私の所有する物件も都心部の単身世帯向けが多いので、実際はどうだったかという体感を記載すると、昨年は、動きが少なかった印象。コロナの影響で、引っ越しなどの大きな動きはせず、じっと耐えたいという心情を感じ取りました。全物件中12.7%の入れ替わりがありましたが例年よりも少なかった。しかしながら、限界を感じて動いた方もいらして、その後の空室は確かに埋まりづらかったイメージ。しかしながら様々な努力をして、何とか高い入居率はキープ。実際は努力よりも運が良かったのだと感じます。

■日数ベースでの入居率推移

2013年(97.0%)、2014年(98.0%)、2015年(99.2%)、2016年(97.8%)、2017年(95.5%)、2018年(98.9%)、2019年(98.4%)、2020年(98.0%)、2021年(98.4%)

 

さて、都心部の「商業的に便利」な家から、郊外の「環境的に快適」な家へのシフト という話をしましたが、「環境的に快適」というのはこれからの流れになるとも感じます。これは、SDGs的にもそう。既存の今どきの住宅は、壁は石油製品の塩化ビニールで造られた壁紙に、床は、石油製品で造られたコーティング剤で覆われてるものがほとんど。空間の大部分が石油製品で覆われた環境、これを快適といえるか?という疑問があります。こういった疑問を感じている方は既に住宅の素材を大切にし、選別をしている現状があります。

住宅の見えない部分にも、この流れは来ていると感じています。木造の高層住宅も注目されていますし、一般住宅にも、日本の継手技術が再注目されても良いと感じます。そんなことを感じつつ、昨年末、竹中大工道具館にて「技と心」セミナー100回記念講演を聴講してきました。講師は宮大工の小川三夫棟梁、日本でもっとも有名な宮大工で、小川棟梁の書籍も何冊か読んだことのあるので憧れの方。法隆寺で使われていた古い木材の破片も実際に触れさせてもらいながら、これはまさに、書籍 宮大工と歩く奈良の古寺のp37に記されている事を体感共有させて頂きながら、、、という貴重な講演でした。

お話の中で、ヒノキのすばらしさを再認識。私は、ケヤキの方が丈夫で高級なイメージを持っていたのですが、実際にはケヤキは硬いから木目と対向方向にせん断しやすく、ヒノキの方が粘り長持ちするということ。。。。これは数百年レベルでの話で、実際に、数百年レベルの建物の修復をしていると体感できるのだそうです。また、ヒノキでも、産地によって使い方を変えるようで、同じヒノキでも、構造部に使うヒノキと仕上げ材に使うヒノキには最適な産地があるとか、そんな奥深い話が満載でした。もちろん継手や組手の話も満載でした。

さて、竹中工務店は土木系から来ている他の大手工務店とは異なり、唯一宮大工を基軸として立ち上げられた会社で、竹中大工道具館という素晴らしい展示会館を運営している。ここには、日本古来の大工の技能や知識が詰め込まれていた。継ぎ手や道具の展示も素晴らしく、実際に手に取れる模型も沢山。

 

展示館内に茶室も設えられていたが、その構造にも驚いた。模型細工のように繊細で細いのである。あまりの細さに感動。これは、限界までカンソ&キャシャに見せているのだと思う。本当に細くてカッコイイ!しかも、その細い材の継ぎ手や組手は完成度の高い精度で組まれているので、しなやかで丈夫なのである。

 

さて、今年も古民家の取り組みは継続ですが、新たなチャレンジをしたい!と。。。

そこで、この木!

この木にツリーテラスを作りたいと思っています。さて、出来るか!乞うご期待

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